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稚咲内海岸

道道106号・長沼群・砂丘林・こうほねの家

 私が北海道の中で一番好きな道と言えば道道106号線(旧606号線)の天塩町から稚内の間を海岸線に沿って走る道路である。
小樽から稚内への日本海側を走る道路はオロロンラインの愛称で呼ばれているが、このオロロンラインをずーっと北上して走ってきた場合、この区間はまさにオロロンラインのクライマックスと言えるだろう。
道北の大河天塩川にかかる橋を渡ると、それまでの断崖が続くような海岸線の景色が一変する。まずは風力発電の巨大な風車がずらりと並んだ景観に圧倒され、その後は周りに何も遮るもののない広大な風景が広がり、沖合に浮かぶ美しい利尻富士の姿が次第に大きくなってくる。
そこを走る時間がもしも夕暮れ時ならば、日本海に沈む夕日と赤く染められた利尻富士の眺め、まさにドライブ冥利に尽きると言えるかもしれない。
そしてここを走るときの一番のお勧めの季節は、道ばたでエゾカンゾウが花を咲かせる頃、6月中旬から7月上旬にかけての時期である。
道路沿いはほとんどが牧草地になっているが、稚咲内付近では特に原生花園の名前は付けられていないが一面にエゾカンゾウが咲き誇る風景を見ることができる。
近くには有名なサロベツ原生花園があるが、こちらの方が断然に花の数が多い。
一面を黄色に染めたエゾカンゾウの大群落を眺めながら快適なドライブを楽しめるだろう。ただ、あまりの気持ち良さにアクセルを踏みすぎると、花を楽しむ余裕もないし、30分も経たないうちにこの区間を全て走り終えてしまう。
ドライブの楽しさを満喫するのは別の機会にして、せっかくだからこの付近を探索してみよう。
この道の東側にはミズナラ林に覆われた海岸砂丘が細長く連なり、その中には多くの沼が点在していて長沼群とも呼ばれている。とても興味深い場所なのだが、残念なことに散策路も整備されていなくて、ほとんどが立入不可能な場所となっている。
サロベツ原野へ行く道路の途中に、砂丘林の中を歩ける道の入り口があるようなので、次回は是非砂丘林の中の探訪とその中の沼巡りをしてみたいところだ。

所々に海岸に出られるような道が付いている。この付近の海岸は潮流の関係なのか、流木が沢山打ち寄せられている。
焚き火マニア、流木マニアには天国のような場所に見えるかもしれない。こんな場所にテントを張って、盛大な焚き火の夜を過ごせたら最高だろう。
それに、ロシアや韓国からの漂流物も結構目に付くので、そんな物を探して歩くのも面白そうだ。もっとも、鹿の死骸が転がっていていたことも有ったので、何が見つかるかは保証できない。

この付近の海岸線で一箇所だけ駐車場が整備され、観光ポイントらしい風情の場所がある。「コウホネの家」と名付けられた展望休憩施設もあり、ここの屋上展望台からは利尻富士の姿もよく見える。そこからコウホネ沼という小さな沼を一周する木道も作られていて、6月から7月にかけては沼の水面でコウホネが可愛らしい黄色い花を咲かせているのが楽しめるだろう。

ここで紹介している場所は、全体が利尻礼文サロベツ国立公園に指定されているが、コウホネの家以外は何も無いと言って良いだろう。
それでも、道路を車で走るだけでも感動を味わえて、海岸砂丘林にその中の長沼群、エゾカンゾウの大群落など秘められた魅力たっぷりの場所である。
所々で砂の大規模な採取が行われていたりして、今後の姿に不安な部分もあるが、北海道の中でも貴重な自然の残る場所として見守ってゆきたい地域である。
 

開放感抜群の道路 エゾカンゾウの群落 エゾカンゾウの群落
抜群の開放感の道道106号 道路沿いはエゾカンゾウのお花畑 エゾカンゾウの大群落
エゾカンゾウの群落 こうほね沼 こうほね沼の遊歩道
奥に見えるのが海岸砂丘林

こうほね沼

こうほね沼から続く遊歩道
風車の列 沖合の利尻富士 流木の海岸
巨大風車の列に圧倒される 沖合に浮かぶ利尻富士、夕暮れ時ならば最高 流木が沢山転がる稚咲内付近の海岸

見聞録関連ページ ・2001年キャンプ日記
周辺のキャンプ場 ・兜沼公園キャンプ場
参考サイト

・北海道旅情報 「サロベツ」 ・湿原へようこそ 「揺るぎの田代」
・豊富町観光協会 「稚咲内」

周辺地図 マピオン地図

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